宮城・ローマ交流倶楽部は、宮城県とイタリア共和国ローマ県との間のさまざまな交流を促進することを目的に、1998年5月に設立されました。仙台藩祖伊達政宗公が家臣支倉常長を大使として、スペイン国王やローマ法王に、メキシコとの通商と宣教師の派遣を求める外交使節を送ってから385年後のことです。
以来、当倶楽部は20年余にわたり、政宗公の壮大なプロジェクトに思いを馳せながら、ローマ県をはじめとするイタリア共和国の多くの皆さんと、市民レベルの直接交流を通じて互いの歴史や文化に敬意を抱き、理解を深めあうことで、楽しく豊かな時間を共にしてきました。
2001年10月には支倉常長出帆の地、石巻市のサンファンバウチスタ号船上で、宮城県の浅野知事とローマ県のモッファ知事による姉妹県締結の調印がおこなわれました。
これには当倶楽部も民間の立場で深くかかわりました。当時の西井弘会長が「ローマ県表敬訪問団」を二度にわたり派遣したほか、スポーツ交流や留学生の受け入れをおこなうなど、姉妹県締結に向けた土壌作りを積極的におこないました。
政治体制の変化もあり、残念ながら、姉妹県としての関係は途絶えてしまいました。しかし、当倶楽部はこれまで出会った人々のつながりを大切にしながら、現在はローマ県に限定することなく、イタリア各地の人々との交流を民間の立場で続けています。
近年はロンバルディア州にある山岳都市ティラーノとの相互交流が活発になっています。宮城・ローマ交流倶楽部は、これからもさまざまなネットワークを生かしながら、会員各位とともに、イタリア共和国のみなさんとの国際交流と会員相互の親睦を深めてまいります。
宮城・ローマ交流倶楽部
会長 志伯 知伊
(Shihaku Tomoi)
